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Sarcocaulon multifidum/サルコカウロン・ムルチフィズムは、美しい姿と独特な形状で人気のある植物の一つです。
しかし、この植物を手に入れるにはベアルート株での購入しないと入手が難しく、発根管理が必要です。
そこで、今回はSarcocaulon multifidum/サルコカウロン・ムルチフィズムについての基本情報、発根管理に必要なポイントをまとめました。
育てる前に知っておくべきことを押さえて、美しい植物を育てましょう。
必ず発根を保証をするものではないのでご注意ください。
また素人の方法になりますので参考程度にとどめてください。
このブログではアガベやコーデックスの個人輸入、発根管理歴4年の筆者が発根管理の方法や植物についての様々な情報を発信しております。
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サルコカウロン・ムルチフィズムの原産地はどこ?
サルコカウロン・ムルチフィズムは、南アフリカに自生する多肉植物であり、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ、モザンビーク、スワジランドなどでも見られます。
サルコカウロン・ムルチフィズムは、多肉植物コレクターに人気があり、育てるのが難しいことでも知られています。
主に岩の隙間や砂漠地帯に生育し、乾燥に強い性質を持っています。
原産地の南アフリカの砂漠地帯は乾燥しており、年間を通して日照時間が長く、温暖な気候が特徴です。
気温は年間を通して比較的高く、夏季には40℃以上に達することもあります。
一方、冬季には夜間の気温が下がり、霜が降りることもあります。
降水量は少なく、年間降水量は300mm未満となっています。
このような環境下でサルコカウロン・ムルチフィズムは生育しています。
サルコカウロン・ムルチフィズムの育て方は?
サルコカウロン・ムルチフィズムを育てる場合は、以下の点に注意する必要があります。
・土壌:砂質の排水の良い土壌を使用する。
・水やり:過剰な水やりは禁物で、乾燥した状態を好む。
・温度:温暖な気候を好むため、寒さには弱い。
・日当たり:十分な光を必要とするが、直射日光は避ける。
・肥料:控えめに与える。
日本でサルコカウロン・ムルチフィズムを育てる場合は、以下の点に注意する必要があります。
・寒さに弱いため、冬季は保温する。
・夏季の高温多湿の環境には弱いため、風通しの良い場所で管理する。
・冬季の乾燥した環境にも弱いため、管理時には注意が必要。
乾燥に強い植物でもともと砂漠地帯が原産地ということもあり、日本の高温多湿の環境などはサルコカウロン・ムルチフィズムには不向きな環境と言えます。
しっかりと育ちやすい環境にするように意識しましょう。
サルコカウロン・ムルチフィズム発根管理の手順
大まかな手順は他のコーデックスや多肉植物と大きな変化はありません!
発根管理に必要な道具をこちらの記事にて詳しく紹介しているので是非ご覧になってください!
【7選】アガベ・コーデックス発根管理に必要な道具を徹底解説発根管理成功のためのポイント
①新鮮な株を選ぶ(これが一番重要)
②反日蔭で通気性いい場所で管理
③水は控えめ、しっかり乾いてから水やりを行う
④用土は乾きやすいもの、通気性の良い鉢を使う
サルコカウロン・ムルチフィズムの発根管理を成功させるポイントはこのようになっております。
手順と共に発根管理の成功を高めるポイントを詳しく解説させていただきます。
サルコカウロン・ムルチフィズムの選定ポイント
①重さがあるものを選ぶ
②葉が残っているものを選ぶ
③枝が枯れていないものを選ぶ(判別できれば)
この株の選定が最も重要なポイントと言っても過言ではありません。
やはり新鮮な株でないと一気に発根管理の成功確率は下がります。
株を選ぶ時のは一番重要なポイントは重さのある株を選びことです。
実際に手に取って株を選べる場合は重さがある株を選ぶようにしましょう。
枯れている株は中がスカスカで軽い株が多いです。
次のポイントは葉が残っている株を選びましょう。
これに関しては関係ないと言われることもありますが、個人的にはあった方が確率が高いように思います。
また見てわかるようであれば当たり前ですが、枝が枯れこんでいないものを選びましょう。
サルコカウロン・ムルチフィズムの下処理
①腐りがないかチェック
②薬剤に半日浸ける
③ルートンを塗布する
サルコカウロン・ムルチフィズムの発根管理を行う際に筆者が行っている下処理はこのようになっております。
詳細を解説させていただきます。
腐りがないかチェック
①腐りがないか全体をチェック
②根はなるべく切らない!
株を購入して手元に届いたら、腐りがないかまずチェックします。
特に触って柔らかい場所や黒ずんでいる場所があったら要注意です。
腐っている場所や枯れこんでいる枝などは剪定鋏等で取り除いておきます。
筆者の今までの経験上コーデックスは根を切るとそこから腐りやすい気がします。
そのためあまり根を切ることをおすすめしておりません。
触ってみて硬い、黒くない場合は切らずにそのままにしておきます。
薬剤に半日浸ける
オキシベロンとダコニールに半日浸ける
オキシベロンは100倍希釈
ダコニールは500mlに対して数滴
オキシベロンとダコニールにそれぞれ6時間程度浸け、半日ほど薬剤に浸けます。
消毒用にダコニールに6時間程度浸けています。
ダコニールは500mlに対して数滴垂らして使用しています。
ダコニールで消毒後にオキシベロンは100倍希釈(大体)に同じく6時間程度浸けます。
正直希釈はそこまで細かくせず、おおざっぱにしております。
薬剤に浸けるのは賛否両論ありますが、筆者的には使用しないより使用した方が成功確率が上がるような気がしています。
ルートンを塗布して乾かす
薬剤に浸けた後は株が濡れた状態でルートンを塗布するようにしております。
濡れた状態でルートンを塗布する理由は乾いた状態で塗布しても、全く株に付かず効果性がないのでは?と考えたからです。
濡れた状態で塗布し、乾かすことでしっかりと株にルートンが付いてくれているように思います。
ルートンを塗布して半日程度乾かしたら、いよいよ鉢に植えこみます。
植物の切り口を乾燥させる理由は切り口に残った水分が菌や細菌の繁殖を促す可能性があるためです。
これはベアルートの場合、根のない切り口から病原菌が侵入する可能性があるため特に重要です。
乾燥させることで、切り口を保護し、植物が正常に発根するための環境を整えることができます。
また、切り口が乾燥している場合、根の成長を促進する成分が含まれているホルモンが活性化されることもあるようです。
したがって、切り口を乾燥させることは、植物の発根を促進する上でも重要な役割を果たすと考えています。
サルコカウロン・ムルチフィズムを鉢に植えこむ
①乾きやすい用土を使用する
②通気性の良い鉢を使用する
下処理を終えたら、いよいよ鉢に植えこみます。
ここからがサルコカウロン・ムルチフィズムの原産地に近い環境にすることが発根管理の上で重要になってきます。
乾きやすい用土を使用する
原産地に近い環境にするために乾きやすい用土を使用する
サルコカウロン・ムルチフィズムを発根管理する場合は乾きやすい排水性が高い用土を使うようにしましょう。
筆者が良く使用する用土はこちらをご確認ください。
用土 | 割合 |
---|---|
硬質赤玉土 | 2 |
硬質鹿沼土 | 2 |
ひゅうが土 | 3 |
バーミキュライト | 2 |
パーライト | 1 |
通気性の良い鉢を使用する
発根管理の時には通気性が良い鉢を使う
その後にお気に入りの鉢に植え替えましょう
サルコカウロン・ムルチフィズムの発根管理の際にはなるべく用土を乾きやすいようにするために鉢も通気性の良い鉢を使用しましょう。
見た目はそこまでカッコよくないですが、スリット鉢などが発根管理の時には適していると思います。
しっかりと発根して株が安定した後に植え替えを行い、お気に入りの鉢に植え替えるのがオススメです!
サルコカウロン・ムルチフィズムの管理環境
①しっかりと風が回っている場所で管理する
②週1回程度で土が乾いたら水やり
③鉢底のヒートマットはNG
サルコカウロン・ムルチフィズムを植え込んだらあとは発根しやすい環境=原産地に近い環境で管理します。
サルコカウロン・ムルチフィズムは南アフリカの砂漠地帯=乾燥地帯が原産地のため、乾燥した環境で管理するようにします。
暖かく、風が回っている場所で管理
筆者は25度程度の温室で管理し、土も乾きやすいようにサーキュレーターで風をしっかりと回して土が乾くようにしています。
また発根管理中は光をあまり当てない方が良いという情報もあるので、ムルチフィズムの上に換気扇用のフィルターを上にかぶせています。
気温を安定させるのは発根管理を成功させるのに非常に重要なポイントです!
そのためヒーターを使用することをおすすめします!
昭和精機のヒーターが定番で筆者も愛用しておりおすすめです!
鉢底ヒートマットはNG
鉢底にヒートマットを置いて鉢内の温度を上げている方もいますが、筆者はお勧めしません。
水やり後などは鉢内が群れてしまい、腐る確率が高まると考えています。
特に乾燥地帯に自生しているサルコカウロン・ムルチフィズムの場合は根腐れのリスクはかなり高まることが考えられれます。
なのでサルコカウロン・ムルチフィズムの場合はヒートマットを鉢底に置くのはやめましょう!
鉢内温度を上げるために周りに巻くのは効果性があるかもしれません。(筆者未経験)
土がしっかりと乾いたら水やりを行い、あとは株の状態を確認しながら発根を待ちます。
3週間経過の状態
葉が徐々に展開され始めたら、成功の兆しです。
葉が展開しても発根していないことも多々あるので、そのままで継続して管理します。
葉が展開して、数カ月たったら一旦抜いてみて発根を確認しています。
葉が数週間しても展開しない場合は鉢から抜いて発根している確認しています。
腐りがある場合はリセットを試みたり(腐り部分を切って再度植え込む)、潔く諦めています。
以上がサルコカウロン・ムルチフィズムの発根管理方法になります!
まとめ
今回はサルコカウロン・ムルチフィズムの発根管理について解説させていただきました。
必ずしも成功する方法ではありませんが、参考になったら幸いです。
是非サルコカウロン・ムルチフィズムの発根管理に挑戦してみてください!
このブログでは他にも植物の発根管理方法などもご紹介しているので是非ご覧になってください!