【発根管理成功】コミフォラエイル/Commiphora eylの発根管理に必要なポイントとは?

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コミフォラエイル/Commiphora eylは、ソマリアに自生する小型の低木であり、Commiphora属の中でも比較的新しい種類で入手困難で独特な樹形から人気が高い品種です。

しかし、コミフォラ エイル/Commiphora eylを手に入れるにはベアルート株での購入しないと入手が難しく、発根管理が必要です。

そこで、今回はコミフォラ エイル/Commiphora eylについての基本情報、発根管理に必要なポイントをまとめました。

今回初めてのコミフォラ・エイルの発根管理ですが、無事成功しました!

注意点

必ず発根を保証をするものではないのでご注意ください。
・また素人の方法になりますので参考程度にとどめてください。
・画像も取り忘れが多いです…

このブログではアガベやコーデックスの個人輸入、発根管理歴4年の筆者が発根管理の方法や植物についての様々な情報を発信しております。

この記事の筆者
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植物個人輸入、発根管理歴4年
ファッション・植物ブロガー

MKSK

コミフォラ エイルの原産地はどこ?

出典:https://maps.vegetationmap4africa.org/docs/Bd.html

Commiphora eylは、アフリカやアラビア半島に分布しているとされています。

ソマリアは多くが砂漠地帯です。

年間を通して暑く、季節風が吹き、また降雨は不規則であり乾燥しています。

平均最高気温は、高地と東海岸を除いて30~40°C(85~105°F)、平均最低気温は15~30°C(60~85°F)となっています。

乾燥した砂漠地帯に生息しているため、乾燥に強く、温度が高い環境を好みます。

これらの環境を発根管理する環境では再現することで発根管理の成功率が高まると考えています。

コミフォラ・エイルの発根管理の手順

株の選定
発根促進剤等の薬剤に浸ける
ルートン塗布して乾かす
鉢に植えて腰水管理をする
こまめに霧吹きを行い温度の高い場所で管理

大まかな手順はこのようになっております。

他のコーデックス等とそこまで大きな違いはないのですが、灌木系の場合はこまめに霧吹きをしたり、湿度を上げて管理するようにしています。(枯れないように)

手順と共に発根管理の成功を高めるポイントを詳しく解説させていただきます。

コミフォラ・エイルの選定ポイント

エイルの選定のポイント

①重さがあるものを選ぶ
②緑っぽい株を選ぶ
③枝が枯れていないものを選ぶ(判別できれば)

コミフォラ・エイルの場合は基本的にヤフオクなどネットで購入することがほとんどだと思います。(今回は私もヤフオクで購入しました。)

なので株の重さはわからないですが、株の肌が緑っぽいものを選ぶようにしましょう!

完全に枯れていると枝がしわしわになっていたりしますが、比較的新鮮なものであれば株の肌が緑っぽくなっています!

コミフォラ・エイルの下処理

コミフォラエイル下処理のポイント

①腐り・枯れがないかチェック
②薬剤に半日浸ける
③ルートンを塗布して乾かす

コミフォラ・エイルの発根管理を行う際に筆者が行った下処理はこのようになっております。

詳細を解説させていただきます。

腐り・枯れがないかチェック

ポイント

①腐り・枯れがないか全体をチェック
②主根はカット!

株を購入して手元に届いたら、腐り・枯れがないかまずチェックします。

枯れている枝がある場合は潔くカットしてしまいます。

枯れている枝はシワが縦?に入っています。

コミフォラ・エイルなどの灌木系は筆者の場合は主根を切ってしまいます。

ピグマエアなどのコーデックスに比較して灌木系は主根を切った方が発根確率が高いように感じます。(経験しての考えなので根拠はありません)

薬剤に半日浸ける

ポイント

オキシベロンとダコニールに半日浸ける
オキシベロンは100倍希釈
ダコニールは500mlに対して数滴

オキシベロンとダコニールにそれぞれ6時間程度浸け、半日ほど薬剤に浸けます。

この辺りは他のコーデックスとかと一緒になっています。

消毒用にダコニールに6時間程度浸けています。

ダコニールは500mlに対して数滴垂らして使用しています。

ダコニールで消毒後にオキシベロンは100倍希釈(大体)に同じく6時間程度浸けます。

正直希釈はそこまで細かくせず、おおざっぱにしております。

薬剤に浸けるのは賛否両論ありますが、筆者的には使用しないより使用した方が成功確率が上がるような気がしています。

特に殺菌のダコニールやベンレートは必須だと考えています。

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ルートンを塗布して乾かす

薬剤に浸けた後は株が濡れた状態でルートンを塗布するようにしております。

濡れた状態でルートンを塗布する理由は乾いた状態で塗布しても、全く株に付かず効果性がないのでは?と考えたからです。

濡れた状態で塗布し、乾かすことでしっかりと株にルートンが付いてくれているように思います。

ルートンを塗布して半日程度乾かしたら、いよいよ鉢に植えこみます。

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乾燥する重要性

植物の切り口を乾燥させる理由は切り口に残った水分が菌や細菌の繁殖を促す可能性があるためです。
これはベアルートの場合、根のない切り口から病原菌が侵入する可能性があるため特に重要です。
乾燥させることで、切り口を保護し、植物が正常に発根するための環境を整えることができます。
また、切り口が乾燥している場合、根の成長を促進する成分が含まれているホルモンが活性化されることもあるようです。
したがって、切り口を乾燥させることは、植物の発根を促進する上でも重要な役割を果たすと考えています。

コミフォラ・エイルを鉢に植えこむ

ポイント

①乾きやすい用土を使用する
②通気性の良い鉢を使用する

下処理を終えたら、いよいよ鉢に植えこみます。

ここからがコミフォラ・エイルの原産地に近い環境にすることが発根管理の上で重要になってきます。

乾きやすい用土を使用する

ポイント

原産地に近い環境にするために乾きやすい用土を使用する

コミフォラ・エイルを発根管理する場合は乾きやすい排水性が高い用土を使うようにしましょう。

筆者が良く使用する用土はこちらをご確認ください。

用土割合
硬質赤玉土
硬質鹿沼土
ひゅうが土
バーミキュライト
パーライト
筆者はいつもこの配合の土を使用
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通気性の良い鉢を使用する

ポイント

発根管理の時には通気性が良い鉢を使って管理しましょう!
その後にお気に入りの鉢に植え替えるのがおすすめ!

コミフォラ・エイルの発根管理の際にはなるべく用土を乾きやすいようにするために鉢も通気性の良い鉢を使用しましょう。

見た目はそこまでカッコよくないですが、スリット鉢などが発根管理の時には適していると思います。

今回は筆者は発根したかどうか確認しやすいようにペットボトルの底に穴をあけて鉢の代わりに使用してみました。

しっかりと発根して株が安定した後に植え替えを行い、お気に入りの鉢に植え替えるのがオススメです!

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コミフォラ・エイルの発根管理環境

ポイント

①しっかりと風が回っている場所で管理する
②越水で管理し、毎日水を変える

③朝昼晩で霧吹きを行う

コミフォラ・エイルを植え込んだらあとは発根しやすい環境=原産地に近い環境で管理します。

コミフォラ・エイルはソマリアの砂漠地帯=温度が高い場所で管理するようにします。

暖かく、風が回っている場所で管理

筆者は30度程度の温室で管理し、風が回るようにサーキュレーターを使っています。

灌木は温度が非常に重要と考えています。

そのため温室での管理がおすすめでヒーターは必須だと思っています。

他にもコーデックス等でも発根管理を良く行うのであればヒーターはあると発根管理の成功率はぐっと上がると思うのでお持ちでない方は購入をおすすめします!

また発根管理中は光をあまり当てない方が良いという情報もあるので、LEDは株から少し離れた場所に設置しています。

腰水で管理し、毎日水替えを行う

コミフォラ・エイルはじめ、灌木系の発根管理は腰水で管理することが筆者は多いです。

根拠はないですが、その方が発根管理の成功率が高いと感じているからです。

腰水管理は水が切れることが少ないので管理は楽なのですが、毎日水を交換しないと雑菌が湧いて発根の成功確率が下がるので、毎日交換するようにしましょう!

なるべく動かさない方が良いのでホースを使いサイフォンの原理で水を抜いたりしています。

越水を与えるときは鉢の中の水も入れ替えるように一回は鉢の上から水を上げて、その水も一回捨てて、その後に腰水の容器に水を上げるようにしています。

また水を変える場合は筆者はベンレート(またはダコニール)とルートンを水に溶いたものを2日に一回程度与えています。

なんとなく発根確率が上がる気がするのと、殺菌効果のあるものを与えることで雑菌の繁殖を防ぐために与えています。

このようにして毎日水を交換し、発根するのを待ちます。

朝昼晩に霧吹きを行う

灌木系は湿度が高い環境にも強く発根管理を行う場合は湿度を高くして発根管理を行うことも少なくありません。

そのため霧吹きを隙あらば行うようにしております。

枝が枯れこまないためでもあり、霧吹きした方が芽吹きが早いように感じます。

たまにHB-101のスプレーも行っています。

霧吹きはGLORIAのスプレーボトルが容量も1Lと入り一回の量が多く、見た目もかっこいいためオススメです!

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3週間経過の状態

芽吹きの兆候が見えてきました。

また腰水の減りが急に早くなったように感じてみましたので、鉢の底を見てみました。

そうすると見事鉢底から根が出てきていました!

結構しっかりと生えていたのが確認できました。

このまま植え替えてもよかったのですが、少し心配でしたのでもう少しこのまま管理してみようと思います。

コミフォラ・エイル発根管理:4週経過

先日の鉢底の根を確認してから一気に芽吹きなどが進みました!

腰水管理を行っていたことで土に少し藻が生えてきたので植え替えることにしました。

そこで鉢から抜いてみると…

しっかりと根が生えているのを確認できました!

切り口からも生えてますし、また主根の横などからもしっかりとした根が生えておりました!

今回の発根管理は無事成功しました!

まとめ

今回はコミフォラ・エイルの発根管理について解説させていただきました。

必ずしも成功する方法ではありませんが、参考になったら幸いです。

コミフォラ・エイルは独特な樹形でかっこいいと筆者は思います。
確かに灌木の中でも高級な分類になると思いますが、是非コミフォラ・エイルの発根管理に挑戦してみてください!

このブログでは他にも植物の発根管理方法などもご紹介しているので是非ご覧になってください!

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