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コミフォラ モンストローサ / commiphora monstruosaは、マダガスカル原産のコミフォラ属に分類される灌木系の植物になっております。
コミフォラ属の中でも人気が高く、入手が困難な品種です。
モンストローサは発根済みで販売されていることは少なく販売ルートもかなり限られており、基本的にヤフオク等でのベアルートで購入が必要のため発根管理が必要になってきます。
そこで、今回は形が筆者好みのものが手に入ったのでコミフォラ モンストローサ/commiphora monstruosaについての発根管理の方法とポイントをまとめました。
・必ず発根を保証をするものではないのでご注意ください。
・また素人の方法になりますので参考程度にとどめてください。
このブログではアガベやコーデックスの個人輸入、発根管理歴4年の筆者が発根管理の方法や植物についての様々な情報を発信しております。
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コミフォラ モンストローサの基本情報
ここではコミフォラ モンストローサの基本情報を簡単にまとめさせていただきます。
原産地
コミフォラ モンストローサが自生しているのは、マダガスカルのトゥリアラ州という場所です。
標高が低く、海岸近くにの荒れ地や感動地帯に自生しているようです。
特徴
「monstruosa」はラテン語で「怪物のような」という意味であり、モンストローサからモンスターが連想できるようにそのままの意味になっています。
主幹はほっそりとしており、上に向かってまっすぐ伸ばしある程度の高さになると横に向かって枝を伸ばすようになります。
そのため日本国内でベアルートで販売されているものは木の棒のようにまっすぐな個体が多いかもしれません。
枝は補足柔軟性があり、ジグザク伸びる特徴があり、さらに枝は伸びるにつれ垂れ下がるようになります。
長いものでは幹よりも長くなることもあるようです。
このような珍しい形からモンストローサと命名されたと考えることが出来るかもしれません。
コミフォラ モンストローサの発根管理の手順
大まかな手順はこのようになっております。
灌木系の場合はこまめに霧吹きをしたり、湿度を上げて管理するようにしています。(枯れないように)
また今回は土の代わりに「ベラボン」を使用して発根管理を行っております。
発根管理の手順と共に発根管理の成功を高めるポイントを詳しく解説させていただきます。
発根管理に必要な道具をこちらの記事にて詳しく紹介しているので是非ご覧になってください!
【7選】アガベ・コーデックス発根管理に必要な道具を徹底解説Step.1
コミフォラ モンストローサの選定ポイント
このStep.1が非常に重要で鮮度の高い株を選ぶことが出来れば、発根管理の成功率は格段に上がります!
鮮度が悪く、枯れているものなどを選んでしまうとどんなにいい環境でも発根することはできません。
モンストローサの選定ポイント
- 重さがあるものを選ぶ
- 緑っぽい株を選ぶ
- 枝が枯れていないものを選ぶ(判別できれば)
コミフォラ モンストローサの場合は基本的にヤフオクなどネットで購入することがほとんどだと思います。(今回は私もヤフオクで購入しました。)
なので株の重さはわからないですが、株の肌が緑っぽいものを選ぶようにしましょう!
完全に枯れていると枝がしわしわ(枝が枯れていると縦にしわが入っています)になっていたりしますが、比較的新鮮なものであれば株の肌が緑っぽくなっています!
Step.2
主根を切り落とす
株を選び、手元に届いたら発根管理に入っていきます!
主根を切り落とす前にまずは腐りや枯れがないかチェックをしていきます!
株を購入して手元に届いたら、腐り・枯れがないかまずチェックします。
枯れている枝がある場合は潔くカットしてしまいます。
枯れている枝はシワが縦?に入っています。
全体的に見て問題がなければ、発根管理に入っていきます。
灌木系は主根を切った方が発根確率が高いように感じます。(経験からの考えなので根拠はありません)
そのため今回も主根をバッサリと切っていきます!
腐りがある場合はそこはしっかりとカットしましょう!
主根をカットする際には剪定鋏や太い場合は鋸があると主根のカットが楽になります!
特に灌木を多く発根管理を行う場合は鋸があると非常に便利です!
特にオピネルのノコギリはデザインもよくコンパクトにもなるので非常におすすめです!
キャンプでも非常に人気のアイテムになっています!
Step.3
発根促進剤等の薬剤に浸ける
主根をカットして黒ずみ(≒腐り)等がないところまで切り詰めます。
主根をカットして、切り口が水分を感じることが出来れば新鮮な証です!
今回のモンストローサの微妙でした…笑
切り口を切ったら薬剤に浸けていきます!
使用する薬剤と時間
- オキシベロンとダコニールに半日浸ける
- オキシベロンは100倍希釈
- ダコニールは500mlに対して数滴
オキシベロンとダコニールにそれぞれ6時間程度浸け、半日ほど薬剤に浸けます。
この辺りは他のコーデックスとかと一緒になっています。
消毒用にダコニールに6時間程度浸けています。
ダコニールは500mlに対して数滴垂らして使用しています。
ダコニールで消毒後にオキシベロンは100倍希釈(大体)に同じく6時間程度浸けます。
正直希釈はそこまで細かくせず、おおざっぱにしております。
薬剤に浸けるのは賛否両論ありますが、筆者的には使用しないより使用した方が成功確率が上がるような気がしています。
特に殺菌のダコニールやベンレートは必須だと考えています。
Step.4
ルートンを塗布して乾かす
薬剤に浸けた後は株が濡れた状態でルートンを塗布するようにしております。
濡れた状態でルートンを塗布する理由は乾いた状態で塗布しても、全く株に付かず効果性がないのでは?と考えたからです。
濡れた状態で塗布し、乾かすことでしっかりと株にルートンが付いてくれているように思います。
ルートンを塗布して半日程度乾かしたら、いよいよ鉢に植えこみます。
植物の切り口を乾燥させる理由は切り口に残った水分が菌や細菌の繁殖を促す可能性があるためです。
これはベアルートの場合、根のない切り口から病原菌が侵入する可能性があるため特に重要です。
乾燥させることで、切り口を保護し、植物が正常に発根するための環境を整えることができます。
また、切り口が乾燥している場合、根の成長を促進する成分が含まれているホルモンが活性化されることもあるようです。
したがって、切り口を乾燥させることは、植物の発根を促進する上でも重要な役割を果たすと考えています。
Step.5
鉢に植えて腰水管理をする
ルートンを塗布して切り口を乾かしたら、いよいよ植えていきます!
今回はいつものと違って別の方法で「ベラボン」を使って発根管理を行ってみたいと思います!
もちろん用土を使っての発根管理、水耕での発根管理も可能となっていると思います!
天然のヤシの実のスポンジ状繊維を特殊に砕いてチップにし、植物を植え込む土にかわる植え込みツールとして利用できるように加工したものです。 もともとヤシの実は水を吸わないものなのですが特殊な加工がされ水を吸うようになっている。
ベラボンを使っての発根管理は非常簡単でベラボンに植えるだけとなっております!
土をベラボンに置き換えるだけなので、非常に楽です。
ベラボンを発根管理に使用した理由
- 配合の必要がないので扱いが楽
- 保温性が優れている
- 保水性や保温性、通気性が優れている
植物友達からもベラボンを発根管理に使用している人がいるらしいと聞いたので今回はトライアルで実施してみました!
ベラボンをペットボトルのそこにたくさん穴をあけたもの(ちょうどいい鉢がなく)に入れ、モンストローサを植え込み温室で管理を開始します。
いつもは排水性の高い用土に植えております!
使用している用土に関しては下のリンクよりご確認ください!
Step.6
こまめに霧吹きを行い温度の高い場所で管理
ベラボンに植えこんだらあとは温室等で管理するだけです!
コミフォラ モンストローサ植え込んだらあとは発根しやすい環境=原産地に近い環境で管理します。
そのため温度が高い場所で管理するようにします。
筆者がモンストローサを管理している環境は以下の通りになっております。
温度 | 約30度をキープ |
湿度 | 約40度程度(もう少し高い方が良いはず) |
水やり頻度 | 毎日、腰水でもOK(霧吹きは隙あらば実施) |
風 | サーキュレーターで軽く |
温度・湿度
温度はマダガスカル原産の植物のため、とにかく厚くするのが必須で、湿度も高い方が灌木系の植物は発根がしやすいと考えています。
そのため温度は30度程度、湿度も比較的高く維持するようにしましょう!
気温等を維持するには温室がないと実現が難しいです。
筆者は灌木系の発根管理には温室は必須だと考えています。
温室を用意して、上記のような環境を用意するようにしましょう!
水やり・霧吹き
水やりに関しては根が出るまでは腰水管理でも良いですが、今回は毎日水やりをするようにしてみました。
また霧吹きは湿度を上げるため、枝が枯れこまないように隙あらば行っていました!
灌木系は湿度が高い環境にも強く発根管理を行う場合は湿度を高くして発根管理を行うことも少なくありません。
そのため霧吹きを隙あらば行うようにしております。
たまにHB-101のスプレーも行っています。
霧吹きはGLORIAのスプレーボトルが容量も1Lと入り一回の量が多く、見た目もかっこいいためオススメです!
このように植えた後は比較的温度・湿度高い場所で管理をして、発根するのを待ちます!
また灌木はじめ発根管理をする際には動かさないことが鉄則です!
一旦植えて温室内で管理を始めたら、動かさずに見届けましょう。
何週たっても動きがない場合などリセットするときだけ動かしたりするようにしましょう!
とにかく敏感なのでそっとしておいてあげましょう!
モンストローサ発根管理2週間経過
芽吹いてた箇所から葉っぱが出てきました!
他の部分からも徐々に芽吹きが始まっています!
モンストローサ発根管理3週間経過
さらに一週間するとスイッチが入ったのか他のところからどんどん芽吹いて葉っぱが出てきました!
しかしまだ発根したかは怪しいため、もう少し様子を見てから抜いてみたいと思います!
枝が出てきたら発根していると言われているので枝が出るまで待ってみたいと思います!
まとめ
今回はコミフォラ モンストローサの発根管理について解説させていただきました。
必ずしも成功する方法ではありませんが、参考になったら幸いです。
コミフォラ モンストローサは独特な樹形でかっこいいと筆者は思います。
確かに灌木の中でも高級な分類になると思いますが、是非コミフォラ モンストローサの発根管理に挑戦してみてください!
このブログでは他にも植物の発根管理方法などもご紹介しているので是非ご覧になってください!