
最近人気のパキポディウムグラキリスをはじめとした塊根植物が一大ブームとなりつつある昨今、塊根植物の王様と言われる「オペルクリカリア パキプス 」をはじめとした灌木系もじわじわと人気が出てきております!
そして今回はじわじわと人気が出てきている「ボスウェリア ネグレクタ」の発根管理について徹底解説させていただきたいと思います!
ボスウェリアネグレクタは最近色々なショップが入荷しており、盆栽のような見た目で荒々しい木肌と独特な繊細な葉の形状が人気の植物となっております!
勿論発根済みのネグレクタも販売されていますが、すこし高額です。
ただ、未発根株であれば比較的安価(1万~2万くらい?)で購入できるので発根させて育てるのも非常にオススメです!
ボスウェリアネグレクタの発根管理はそこまで難しくないので、この記事では必要な道具から発根管理の方法まで丁寧に解説しておりますので是非トライしてみてください!
またアガベ、塊根植物、灌木などのベアルート株・未発根株の発根管理には温室があると非常に便利です!
筆者が実際に作成した自作温室の作り方も紹介しておりますので、是非参考にしてください!
必要な道具
・ネグレクタ本体
・鉢or水耕するための容器
・土 *配合例はこちらから
・オキシベロン
・ダコニール
・剪定ばさみ
・手袋
・霧吹き
・室内温室
ネグレクタの発根管理で必要なものはこれらです。
一つ一つ解説していきます。
ネグレクタ本体

あたりまえのことですが、これが無いと始まりません。
なによりも重要なので鮮度だと思います!
なるべく鮮度が高いものを用意しましょう!
鉢or水耕するための容器

腰水管理をする場合はプラ鉢など鉢を用意しましょう!
水耕で挑戦する場合はペットボトルなど水をためても平気なものを用意しましょう!
用土
・硬質赤玉土:1
・硬質鹿沼土:1
・ひゅうが土:1
・バーミキュライト:0.5
・パーライト:0.5
あくまで私の配合例です。
腰水管理をするので、基本的に水はけを良くしております。
その後もそのまま管理できるようにいつも使い慣れた土でやっております。
赤玉土、鹿沼土はなるべく硬質のものを選びましょう!
他の方はすべて蝦夷砂だけで行う方もいるので水はけが比較的に良いものであれば特段気にしないでOKだと思います!

自分で土を配合するのが面倒という方であれば、best soilがおすすめです!
土を購入する場合はAmazonが送料無料(プライム会員であれば)でお持ち土を家まで運んでくれるので楽ですよ!

オキシベロン

発根管理の際に必ずと言っていいほど出てくる「オキシベロン」!
発根管理を行う方は一家に一本は置いておきたいですね!
発根を促してくれる薬剤になりまして、これがないと発根管理が始まらない?!
ダコニール
灌木は腐りなどに強いと言われておりますが、殺菌剤もあると安心します。
心配な方は利用しましょう!
剪定鋏
ネグレクタの主根を着る際に必要になります。
特に灌木系は太いと切断するのが大変のため、なるべく大きいのが理想的です。
他にも植物を育てる際にはあると便利なので、お持ちでない方は購入をお勧めします!
手袋

ネグレクタの発根管理をする際にまず気を付けなければいけないのがネグレクタから出る樹液です。
新鮮な証拠でもあるこの樹液ですが、触ってしまうと非常に厄介で、洗っても洗ってもなかなか落ちません…
なので絶対に手袋をして、いらない服で臨みましょう!
霧吹き

温室が無く、外での管理などの場合は加湿するために霧吹きが有効と考えます。
そのため霧吹きがあると便利です!
他にも植物を育てる場合に霧吹きはあると便利のためお持ちでない方はこの機会に購入を検討してみてください!
おすすめはGLORIAのスプレーボトルです。
デザイン◎でレバーを押し込んだ際と戻る際で2倍吹き付けてくれます!
発根する条件(筆者の感想)
・気温、湿度が高い場所
・気温 30度くらいあるとベスト!
・湿度 70%以上
・温室が無い場合は霧吹きが有効!
基本的に温かい場所で自生している植物ですので温かい環境にすることがマストです。
また湿度が非常に重要と筆者は考えます。
湿度が高いと発芽が早くなるので、湿度をあげると成長が促されると思います!
発根管理を行う場合に温室で実施するのであれば育苗マットやパネルヒーターがあると便利です!
成功確率がぐんと上がります!


発根方法は2つ!
➀腰水管理
➁水耕栽培
ネグレクタの発根管理方法は大きく分けると2つです。
ひとつは鉢に植えてから腰水で管理する腰水管理。
もうひとつは水耕栽培です。
基本的には腰水の方が土に根を張るので良いと言われておりますが、まずは腰水をしてみてそれでも発芽・発根等の動きが見えない場合は腰水に移行することをお勧めします!
それでは一つ一つ方法を見て行きましょう!
腰水管理の方法
・主根を切る
・薬剤に付ける
・土に植える
・腰水管理開始
・暖かく、湿度が高い場所で管理
簡単に説明すると以上となります。
水耕との違いは土に植えるか、植えないかくらいの違いです!
そこまで難しいことはないので気楽に望みましょう!
主根を切る

・黒くなっていないかチェック!
まずネグレクタが届いたら主根を切り落としてしまいましょう!
ネグレクタが太いと着るのが大変ですが、頑張って切り落としましょう!
この際グローブをお忘れなく!

切ったら断面をチェックしましょう!
黒く腐りかけていたらさらに切っていき、キレイな断面が出るまで切り続きましょう!
あまりに切りすぎても注意なので、適度なところでやめましょう。
多少の黒ずみ?であればそこまで気にしないで丈夫だと筆者は思っております。
そしたら続いては薬剤に付けていきます!
薬剤に付ける
・ダコニール数滴(忘れました…)
約半日付ける!
オキシベロンとダコニールのお風呂にネグレクタを付けていきます!
これをするとしないではこの後発根率にかかわってくると思います。
ペットボトルでもなんでもいいのでとりあえず入れていきます!
オキシベロンは量が多くて少し高いですが、是非購入をお勧めします!

用土に入れる
用土の配合はこちら
24時間薬漬けにしたネグレクタを鉢に入れていきます!
土は自分で配合したものでもいですし、植え替えをしない場合はbest soilなんかに入れても良いと思います!

腰水管理開始!

・土の中の主根に水がつかるくらいの深さが◎
・腰水は水が腐るので、毎日変えましょう!
鉢に入れたら、鉢を適当なサイズの水を入れた入れ物に入れて管理します。
この時に水の水位が鉢の中の主根にかかる程度の水が良いと思います。
主根にかからない程度の水の方が良いというご意見もありますが、筆者的には半水耕管理的なほうが発根・発芽率が良いように感じるのでしっかり主根に水がかかるくらいの深さ推移があった方が良いと思います。
腰水の場合、水が腐ることも多々あるので、毎日水を変えるようにしましょう!
暖かく、湿度が高い場所で管理
・無い方は比較的暖かいところで管理
・気温30度程度 湿度70%程度が理想
温室があれば温室で管理しましょう!
温室が無い方は気温が高く湿度が高い場所で管理しましょう!
ベランダなどで管理して発根している方もいるようなので、夏など気温が高い時期であればいつでも大丈夫かもしれません!
ですが、温室の方がやはり発根率は良いかもしません…
1日朝晩二回程度霧吹きで水をあげて湿度をあげると動きが活発になる気がします!
あとは発根を待つだけです!
水耕栽培の方法
・主根を切る
・薬剤に付ける
・水に付ける
・暖かく、湿度が高い場所で管理
続いては「水耕栽培」の方法について解説していきます!
水耕栽培の方法は基本的に腰水管理と方法は変わりません。
土に植えるのか、水に付けるのかの違いだけになりますが、土などが不要な分非常にお手軽に出来ちゃいます!
筆者的には水耕の方が発芽が非常に速い気がします…
まずは腰水をしてみて、それでも発芽・発根等の動きが見えない場合は腰水に移行することをお勧めします!
水に付ける

・水は毎日変えましょう!
水耕は非常に簡単です!
そして腰水と違い、薬剤に付けたネグレクタを水に付けておくだけです!
中には薬剤に入れた後も継続してオキシベロンに付けるという方もいるようです。
筆者はあまりよくない気がして、普通の水に付けております。
水が腐ることもあるので、水は極力変えるようにしましょう!
暖かく、湿度が高い場所で管理
・温室がある方は温室で管理(あった方が絶対いいです!)
・無い方は比較的暖かいところで管理
・気温30度程度 湿度70%程度が理想
温室がある方は温室での管理が温度湿度共に管理が容易で非常にオススメです!
温室をお持ちでない方は購入をお勧めします!
自作するのもおすすめです!こちらでご紹介しておりますので是非参考にして下さい!
水耕でも管理方法は腰水と変わらず、温かく湿度の高い場所で管理しましょう。
水耕でもやはり水温をある程度上げるために育苗マットが非常に便利です!

霧吹きでの水やりもお忘れなく!
発根後は植え替えることをお忘れなく!
水耕での根っこは水切れするとすぐに枯れてしまうことも考えられるのではじめのうちは大目に水をあげましょう!
腰水→水耕にしたネグレクタの状態

その後水耕にしたら即発芽し発根もし始めている!
腰水管理を長らくしていてたまに発芽したと思ったら枯れてしまったりして、諦めていたのですが、試しに水耕にしたら一気に発芽し徐々に根が出始めております!
同じように腰水管理でダメだった場合はあきらめずに最終手段で水耕管理に切れ変えましょう!
息を吹き返す可能性大です!
まとめ
・腰水管理でダメな場合は水耕に移行するのもあり!
・温度湿度が重要!
30度以上湿度70%以上が理想!
ネグレクタ発根管理は筆者的にはそこまで難しくない印象です。
発根済みの株を購入するとなると高値になってくるので、未発根株を購入して発根管理に挑戦するのも良いと思います!
発根管理に成功した際はさらに愛着もわくと思いますし、是非挑戦してみてください!
またアガベ、塊根植物、灌木などのベアルート株・未発根株の発根管理には温室があると非常に便利です!
筆者が実際に作成した自作温室の作り方も紹介しておりますので、是非参考にしてください!
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