
最近パキポディウムグラキリスはじめ、塊根植物が大変人気になっており、価格も高騰してきております。
そこで比較的買いやすい価格で販売されているのが未発根株=ベアルート株となります。
その中で今回は美しい細い葉を持った塊根植物のアデニウム ソマレンセの発根管理について徹底解説させていただきます!
ソマレンセも大きさや形状によって、価格の違いはありますが、比較的高額となっております。
ですが前述の通り未発根株であれば、比較的低価格で購入可能ですので、今回はそのアデニウム ソマレンセの発根管理方法について解説していきたいと思います!
またアガベ、塊根植物、灌木などのベアルート株・未発根株の発根管理には温室があると非常に便利です!
筆者が実際に作成した自作温室の作り方も紹介しておりますので、是非参考にしてください!
必要なもの
・ソマレンセ本体
・鉢
・土 *配合例はこちらから
・オキシベロン
・ダコニール
・剪定ばさみ
・霧吹き
・温室(冬の場合)
発根管理に必要なものは以上となります!
一つ一つ細かく見て行きましょう!
アデニウム ソマレンセ本体

もちろん必要不可欠です!
・触って柔らかくないか?
・黒く腐っている部分はないか?
この辺りはチェックするようにしましょう!
筆者はこちらの株はPLAN2さんのインスタ販売から購入しました!
鉢
持っている株に合う大きさの鉢を用意しましょう!
筆者が良く利用するのはこちらになります!

土
ソマレンセは基本的に土耕になると思いますので(今回は土耕での方法を紹介してます。)土がが必要になります!
アデニウムソマレンセは乾燥した土地で元々育つ植物のため、土はなるべく排水性が高いものがおすすめです!
オススメの用土はこちら!

ご自身で配合しているという方は下記私の配合例ですのでよかったら参考にしてください!
・硬質赤玉土:1
・硬質鹿沼土:1
・ひゅうが土:1
・バーミキュライト:0.5
・パーライト:0.5
詳しくはこちらからご覧になってください!
オキシベロン

発根管理の強い味方「オキシベロン」です!
土に植える前にオキシベロンの希釈水に付けると発根成功率が上がると筆者は思っております!
ダコニール
発根管理はカビ、腐りとの闘いとも言えます。
そんなカビとの闘いの強い味方がこの殺菌剤の「ダコニール」です!
植え付け後もたまにダコニールの希釈水を筆者は殺菌効果も狙って潅水するので、持っていない方は購入をお勧めします!
剪定鋏
剪定鋏は発根管理はじめ、植物を管理するのであれば必須アイテムとなります。
アデニウムソマレンセの発根管理は主根を切り落とすので、その際に剪定鋏が必要となります!
Amazonにかっこよく、質も高いものがありましたのでこちらに載せておきます!(これ欲しい…)
霧吹き

霧吹きは植え付け後に必要となるのですが、こちらにも載せておきます!
葉が展開した後などに虫がなるべくつかないように葉水を行う際に必要となります。
掲載のGLORIA スプレーボトルは一回押すだけで普通の霧吹きよりも多くの量が出るので使用するのが非常に楽です!
温室(冬の場合)


夏場であれば屋外管理でも発根管理は可能だと思いますが、寒くなってくる10月くらいからは温室は必須だと思います。
塊根植物にはまっている方であれば温室は必須アイテムでもあると思うので、是非この機会に購入検討してみてください!
もちろん温室だけでなくヒーターも必須です!
ソマレンセ発根管理の方法
・主根を切る
・薬剤に付ける
・しっかりと乾かす
・土に植える
・温かい場所で管理
簡単に説明すると上記となりますが、ひとつひとつ細かく解説していきます!
主根を切る

・黒くなっていないかチェック!
まずアデニウム ソマレンセの主根を切り落としてしまいましょう!
主根を切り落としたら、切り口が黒くなっていないか(腐っていないか)をしっかりと確認するようにしましょう。
なるべく、キレイな断面が出るところまで切っていきます。
綺麗な断面が見えたら、次に薬剤に付けていきます!
薬剤に付ける

次に薬剤に付けていきます!
・ダコニール:500mlに対して4滴程度
・オキシベロン:500mlに対してキャップ1杯(約50倍希釈)
上記の薬剤の希釈水を作って、ソマレンセを付けておきます!
植物を付けて置いておく時間は色々な意見がありますが、筆者は約12時間程度にしております。
夜に漬け始め、朝には取り出すイメージです。
しっかりと乾かす
薬剤に付けた後は一旦しっかりと乾かしましょう!
乾かさないでいきなり植えても良いのですが、筆者は一旦乾かすようにしております。
この時に粉状の薬剤の「ベンレート(殺菌剤)」「ルートン(発根促進剤)」を塗っても良いと思います!
粉状の薬剤を塗布する場合は薄めに塗りましょう!
粉の塊が残っているとカビの原因となりやすいので注意しましょう!

土に植える

ルートンなどを塗布してしっかりと乾かした後にいよいよ土に植えて行きましょう!
ソマレンセの塊根部は自生地では土の中に埋まっておりますが、観賞用では塊根部は出しても問題ないと思います!
筆者は塊根部は埋めずに出して管理しております!
容器などはお好みのものを用意しましょう!
しかし発根管理は発根を絶対するとも限らないため、プラ鉢などなるべく安価なもので良いと思います!

土に関してはアデニウムソマレンセは元も乾燥した土地で育つ植物のため、なるべく排水性の高い植物がおすすめです!

発根に適した環境で管理

土に植え付けた後は暖かい場所で管理しましょう!
夏の場合は屋外の管理でも問題ないと思いますが、気温が低い時期は温室管理が良いと思います!
・気温:30度前後
・湿度:乾燥気味
・日光:徐々に当てていく
・風:なるべく当たった方が〇
・土:排水性が高い土が〇
植えたばかりではまだ株へのダメージが残っているのでまずは遮光されたところで管理し、徐々に日光が当たる場所に移していくと良いと思います!
夏型コーデックスですので、基本的に気温は高く管理しましょう。
寒いのに苦手のため、発根済み株投も基本的には冬は屋内管理が基本になると思います!
温室内であれば植物育成ライト、サーキュレーターがあった方が良いと思います。

ベアルート株・未発根株の発根管理には温室があると非常に便利です!
筆者が実際に作成した自作温室の作り方も紹介しておりますので、是非参考にしてください!
発根管理2週間の株の様子

この記事で紹介した発根管理方法、環境で手元に届いてから約2週間たった株の状況です。
多くの葉が展開してきている状況です。
鉢の底から根が出たりはしてないため、発根しているかはわからない状況ですが、塊根部は硬いので問題なく動き出していると思っております。
まとめ
【手順】
・主根を切る
・ダコニール、オキシベロンにつける
・しっかりと乾かす
・土に植える
・温かい場所で管理する
【環境】
・気温:30度前後
・湿度:乾燥気味
・日光:徐々に当てていく
・風:なるべく当たった方が〇
・土:排水性が高い土が〇
アデニウムソマレンセの発根管理方法を説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
しっかりと管理さえすれば特段難しい様子もないので、是非アデニウムソマレンセを購入検討している方は発根管理の参考にしてみてください!
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