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留まることの知らない塊根植物やアガベなどの多肉植物の人気ですがその中でも最も人気があるといっても過言ではない「パキポディウム グラキリス」の発根管理について今回は徹底解説していきます!
良い形の発根済みグラキリスは結構高額だったりして、発根管理に挑戦したい!という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はグラキリスの発根管理に何度も成功した方法を皆様にご紹介しようと思います!
・必ず発根を保証をするものではないのでご注意ください。
・また素人の方法になりますので参考程度にとどめてください。
このブログではアガベやコーデックスの個人輸入、発根管理歴4年の筆者が発根管理の方法や植物についての様々な情報を発信しております。
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【発根管理】パキポディウム グラキリスの発根管理徹底解説!必要な道具と手順
パキポディウム グラキリスの自生地の情報
発根管理をするにあたって、自生地、原産地の情報をしっかりと知っておくことは非常に重要です!
「Pachypodium gracilius(パキポディウム・グラキリス?グラキリウス?)」主にマダガスカルやアフリカの一部地域に自生しています。
気温: マダガスカルは一般的に温暖な気候で、年間を通じて比較的高温です。気温は地域によって異なりますが、平均気温は摂氏20度から30度の範囲で変動することが多いです。
湿度: マダガスカルの湿度は地域によって異なりますが、パキポディウム グラキリスが自生している場所は湿度が比較的低い傾向があります。
降雨量: マダガスカルの降雨量も地域によって異なります。一般的には、東部および北東部では年間を通じて比較的多い降雨があります。西部や南部では乾季と雨季の変動があり、乾季には降雨量が少なくなる傾向があります。
しかしパキポディウム グラキリスは乾燥した場所に自生しているため過度な水やりはNGとなっております。
パキポディウム グラキリスは乾燥した環境に適応しており、マダガスカルの乾燥した地域や岩場、サバンナなどで見られます。
乾燥に耐える能力があり、適度な水分と日光を必要としますが、過度の湿度や過剰な水やりは避けるべきです。
パキポディウム グラキリスの発根管理の手順
大まかな手順はこのようになっております。
いわゆるコーデックスとそこまで手順は変わらないと思います。
しかしパキポディウム グラキリスの場合は乾燥した土地を好むので腰水管理等はせずに用土に入れ乾いたら水やりを行っております。
発根管理に必要な道具をこちらの記事にて詳しく紹介しているので是非ご覧になってください!
【7選】アガベ・コーデックス発根管理に必要な道具を徹底解説Step.1
株の選定
もっとも重要かもしれないのがこの株の選定です。
やはり鮮度がいい株は発根しますし、鮮度が悪い株は発根はしない確率が高いです…
なるべく鮮度の良い株で自分の好みの形のグラキリスを購入するようにしましょう!
パキポディウム グラキリスの選び方
- ずっしりと重い
- 株がブニブニと柔らかくないもの
- 黒い腐りのような箇所がないもの
- ヤフオクネットで購入の際には評価が高い人から購入する
株の選定のポイントを基に是非選んでみてください!
Step.2
主根をカットする
株を選び、手元に届いたら発根管理に入っていきます!
主根を切り落とす前にまずは腐りや枯れがないかチェックをしていきます!
株を購入して手元に届いたら、腐り・枯れがないかまずチェックします。
全体的に見て問題がなければ、発根管理に入っていきます。
パキポディウム グラキリスは主根を切った方が発根確率が高いように感じます。(経験からの考えなので根拠はありません)
そのため今回も主根をバッサリと切っていきます!
腐りがある場合はそこはしっかりとカットしましょう!
グラキリスの場合は形が丸いため、主根が短いものに関してはカッターで切った方がキリやすいです!
主根が長い場合は剪定鋏出来ることが可能です!
Step.3
発根促進剤等の薬剤に浸ける
主根を切って綺麗な断面であれば続いて薬剤に浸けていきます。
使用する薬剤と時間
- オキシベロンとダコニールに半日浸ける
- オキシベロンは100倍希釈
- ダコニールは500mlに対して数滴
オキシベロンとダコニールにそれぞれ6時間程度浸け、半日ほど薬剤に浸けます。
この辺りは他のコーデックスとかと一緒になっています。
消毒用にダコニールに6時間程度浸けています。
ダコニールは500mlに対して数滴垂らして使用しています。
ダコニールで消毒後にオキシベロンは100倍希釈(大体)に同じく6時間程度浸けます。
正直希釈はそこまで細かくせず、おおざっぱにしております。
薬剤に浸けるのは賛否両論ありますが、筆者的には使用しないより使用した方が成功確率が上がるような気がしています。
特に殺菌のダコニールやベンレートは必須だと考えています。
Step.4
ルートン塗布して乾かす
薬剤に浸けた後は株が濡れた状態でルートンを塗布するようにしております。
濡れた状態でルートンを塗布する理由は乾いた状態で塗布しても、全く株に付かず効果性がないのでは?と考えたからです。
濡れた状態で塗布し、乾かすことでしっかりと株にルートンが付いてくれているように思います。
オキシベロンだけでもいいという声もありますが、出来ることは極力しておく!という考えからオキシベロン、ルートン共に使用するようにしています!
ルートンを塗布して半日程度乾かしたら、いよいよ鉢に植えこみます。
植物の切り口を乾燥させる理由は切り口に残った水分が菌や細菌の繁殖を促す可能性があるためです。
これはベアルートの場合、根のない切り口から病原菌が侵入する可能性があるため特に重要です。
乾燥させることで、切り口を保護し、植物が正常に発根するための環境を整えることができます。
また、切り口が乾燥している場合、根の成長を促進する成分が含まれているホルモンが活性化されることもあるようです。
したがって、切り口を乾燥させることは、植物の発根を促進する上でも重要な役割を果たすと考えています。
Step.5
排水性の高い用土で鉢に植える
ここまでの処理が済んだらいよいよ鉢に植えていきます!
グラキリスは水耕管理でも土に植えてもどちらでも発根管理が可能と言われております!
今回は一番オーソドックスの方法である土耕管理(土に植える)で紹介したいと思います。
土に植える際のポイントは下記になります!
- 排水性の高い用土に植える
- 通気性の高い鉢を使用する
おすすめの排水性の高い土
グラキリスを発根管理する場合は乾きやすい排水性が高い用土を使うようにしましょう。
筆者が良く使用する用土はこちらをご確認ください。
用土 | 割合 |
---|---|
硬質赤玉土 | 2 |
硬質鹿沼土 | 2 |
ひゅうが土 | 3 |
バーミキュライト | 2 |
パーライト | 1 |
自分で配合せずお手軽な土を使いたい場合は「Best Soil Mix」「塊根の土」のどちらかが良いと考えております!
どちらも用土を混ぜたりする必要がなくすぐに使用していただけます!
おすすめの通気性の高い鉢
せっかくのグラキリスなので、いい鉢に植えたいと考えると思いますが発根管理の時には通気性の高いプラスチックの鉢がおすすめです!
発根が確認出来たら、作家さんの鉢などに植え替えるようにしましょう!
発根管理でおすすめの鉢は「スリット鉢」「プレステラ」の鉢が安価で通気性もよくおすすめです!
排水性の高い土、通気性の良い鉢に植えたらずれないように麻紐等で縛ったりすることもあります!
今回の発根管理の際にはプレステラ等の鉢が手元になかったため、こちらの鉢を使用しています。
排水性を高めるためにそこにドリルで穴をあけています!
Step.6
暖か場所で管理し土が乾いたら水やり
土に植えたら暖かい場所で管理をしていきます!
グラキリスは暖かく乾燥した環境を好むため、水やりも土がしっかりと乾いたら水やりをしています!
アガベなど灌木などは腰水管理などもするのですが、グラキリスの場合は根腐れなどが起きる可能性もあるので筆者は腰水管理はせず土がしっかりと乾いたら潅水するようにしております。
あまり実施したことがないのですが、グラキリスの発根管理は真夏を除いては温室がないと難しいと思います。
パキポディウムグラキリスは暖かい場所を好むため、下記のような環境で管理するように筆者はしておりこのような環境は温室があれば実現が可能です。
温度 | 30度程度 |
湿度 | なるべき低く乾燥した環境 |
風 | サーキュレーターで回す |
光 | 直射日光は避け軽く当たる程度 |
筆者が利用している温室は非常に簡単に作成が可能です。
是非参考にしてみてください!
ヒートマットを使う方もいますが、筆者は推奨しておりません。
ヒートマットを下に引くと通気性が悪くなる過度に鉢内温度が上がり腐る可能性が高くなるような気がしています。
あくまで一意見としてご参考ください。
まとめ
今回はパキポディウム グラキリスの発根管理について解説させていただきました。
必ずしも成功する方法ではありませんが、参考になったら幸いです。
是非パキポディウム グラキリスの発根管理に挑戦していただければと思います!
このブログでは他にも植物の発根管理方法などもご紹介しているので是非ご覧になってください!